
屋久杉(やくすぎ)は、屋久島の標高500mを超える山地に自生するスギで、
このうち樹齢1,000年以上のものを指し、樹齢1,000年未満のものは「小杉
(こすぎ)」と呼びます。
特徴として一般に自生している杉より、栄養の少ない花崗岩の島に生える
屋久杉は成長が遅く年輪の幅が緻密になり、材は硬くなります。
また屋久島は降雨が多く湿度が高いため、樹脂分が普通の杉の約6倍近く
溜まります。これらの特徴が屋久杉の硬質・防腐・抗菌・防虫などの特性の
起因でもあります。
それ故に乱伐され激減しましたが、戦後、屋久島の杉原生林が、特別天然
記念物となり、屋久島が世界遺産に登録され、今では屋久杉そのものを
伐採する事は禁じられています。
現在は「土埋木」として利用されなかった枝条や幹・根株を使って、工芸品を
製作しております。
江戸時代に最初に屋久杉が使われたのは主に屋根材(平木)としてですので、
残された枝条・幹・根株や風倒木では1次加工としては生産性が悪く、伐採禁止
となった現代では一般に屋久杉を構造材として使用する事はあまりないと
思います。また屋久杉の特徴は、時に腐れやシミを生み出しそれは外見では
判断できないので、非常にリスクを伴うやっかいな建材と言えます。
ですが・・・・
1.樹齢の長さ
2.世界遺産の屋久島に自生している天然木
3.屋久島の厳しい環境下で生み出される様々な樹木の形、杢目
4.伐採禁止の入手困難な樹種
以上のように工芸品としては、これ程までにない材料となります。
他の高級材の価値とはまた違った意味で価値を見出す、日本いや、世界のどこ
を探しても非常に稀有な存在と言えるでしょう。
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